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				PMT関数とは? |  
				
				PMT関数は、○円を○%の利率で借り、○回で返す場合の1回分の返済金額を返します。これは全ての返済金額が一定である元利均等返済での計算式です。(※元利とは元金+利息を合計したもので、これを均等に割って返済する方法を元利均等返済といいます。)
 
				
				
				
				PMT (利率※1 
				, 期間※2 
				, 現在価値※3
				
				, 将来価値※4
				
				,支払期日) 
				
					
					
					
					利率※1
					…期間(返済回数)のうち
					の1回あたりの利率を入力します。
					このことから利率と期間は単位が揃っている必要があるので、月々返済するのであれば1回=1か月であり、利率も月単位にする必要があります。(例えば、年利が2%ローンなら、2%÷12=0.16667%ということになります。)
					
					
					期間※2
					…返済回数を入力します。30年ローンを月々返済するのであれば回数は30×12=360回です。
					
					
					現在価値※3
					…借入金を入力します。
					
					
					将来価値※4
					…将来(返済後)いくらにしたいのかを入力します。通常は「0」です。
					
					
					支払期日… 
		支払日が月初めの場合は「1」、月末の場合は「0」又は省略、とします。 
 
				
					|  | 
				
				例@: 
				住宅ローンの月々の返済金額を計算する |  
		
			
				|  | 
				
				A | 
				
				B |  
				| 
				
				
				1 | 借入金 | 
				30,000,000円 |  
				| 
				
				
				2 | 金利(年) | 
				2.475% |  
				| 
				
				
				3 | 返済回数(年) | 
				30年 |  
		月々の返済金額を求めます。金利と返済年数の単位が年なので月に直して計算します。 
			
			
			
			
			PMT ( B2/12 , 
			B3*12, B1 ,0 
			) → 
			
			
			-118,147円 
			※注
			
			
			
 ※ 
			実際は118146.69… 
			ですがExcelでは四捨五入して118147が返されます。
 しかし銀行では切り捨て計算が基本なので、銀行のシミュレーション計算などに合わせるのであれば118146円ということになります。(数式の段階で切り捨てるのであればROUNDDOWN関数を組み合わせる必要があります。今回の場合、ROUNDDOWN(PMT(B2/12,B3*12,B1,0),0) 
			となり、118146が返されます。)
 
		
		◆ おまけ…総支払額は? 
			
			
			
			118147×30(年)×12=42,532,811 
			円いかに利息がとられるかが分かりますね。
 
 
				
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				例A: 
				2%で10000円を借り、3回で返済する場合は? |  
		
		利率は、返済1回あたりで指定する必要があります。よって2%÷3=0.67%となります。 
			
			
			
			
			PMT ( 2%/3 , 
			3 , 10000, 0 
			) → 
			
			-3,378 円 
 
				
					|  | 
				
				例B: 
				ボーナス払い有のローン返済で、月々の返済額を求める |  
				
				ボーナス払い有のローン返済もPMT関数で返済額を求めることができます。 
				ボーナス払いの額は、借入金の%で指定してもいいですし、額を指定してもいいでしょう。   
				
				※
				条件 
				(ボーナス払いは年2回とする) 
					
						|  | 
						A | 
						B |  
						| 
						
						1 | 借入金 | 
						3000万 |  
						| 
						
						2 | 金利(年) | 
						2.475% |  
						| 
						
						3 | 返済回数(年) | 
						30年 |  
						| 
						
						4 | ボーナス分 | 
						1000万 |  
				
				◆ 
				まずは月々の返済額を求めます。 
					
					
					
					
					PMT 
					(B2/12 
					, 
					B3*12 
					, 
					B1-B4※1 
					, 0 ) 
					→
					
					
					-78,764 
					円 
				借入金からボーナス分を引いた
				額(2000万)※1を、30×12回、2.475%÷12の月利で返済する、という計算になります。 
				
				◆ 
				ボーナス払い1回分の返済額を求めます。 
					
					
					
					
					PMT 
					(B2/2※1 
					, 
					B3*2※2 
					, B4 
					, 0 ) 
					→
					
					
					-237,113 
					円 
				
				
				利率※1 
				
				支払1回分の利率を出す必要があるので、年2回払いであれば年利÷2とします。
				
				
				期間(支払回数)※2
				 年2回なので、30年×2とします。 
 
				
					|  | 
				
				例C: 
				月々○円返済だと何年で返せる? |  
		
		PMT関数は金額と利率、返済年数を指定して、毎月の返済額を試算できます。 
		では逆に毎月の返済額を指定して何年で返せるかを出すにはどうしたらいいでしょう。 
		このような場合は、ゴールシークを使います。   
		
		▼ 
		現在の条件 
			
				|  | 
				
				A | 
				
				B |  
				| 
				
				
				1 | 借入金 | 
				30000000円 |  
				| 
				
				
				2 | 金利(年) | 
				2.475% |  
				| 
				
				
				3 | 返済回数(年) | 
				30年 |  
				| 
				
				
				4 | 月々の返済額 | 
				
				
				-118,147円 |    
		PMT関数により、30年の場合は118147円という結果が出ていますが、月々15万までは出せるとします。ゴールシークでは数式の結果(返済額)に対し目標値(今回は150000)を設定し、数式で使っている
		特定の引数(今回は返済回数(年))を変化させることができます。 
			
			
			数式が入力されているセル(B4)を選択し、「ツール」−「ゴールシーク」をクリック(EX2007の場合は「データ」タブ-「What-If分析 
			
			
			▼」-「ゴールシーク」)
 
			
			以下のように指定します。◆
			数式入力セル=B4 
			(PMT関数入力セル)
 ◆ 
			目標値 = 
			-150000(数式結果に対し目標値を設定)
 ◆
			変化させるセル=B3(返済年数)
 
  入力後、「OK」をクリック
 
			
			結果が表示されるので、これでOKであれば「OK」をクリックし、元に戻すのであれば「キャンセル」をクリック→ 答:21.5(年)
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